Original System

未経験の大規模開発に挑戦した
A社経理システム開発プロジェクト

Prologue

このプロジェクトは、大型量販店チェーンA社の基幹業務システム再構築プロジェクトの一環として取り組まれました。それまでシステム基盤に使ってきたオフコン(オフィスコンピュータ)を、パソコンベースのオープンシステムに切り替えることが決まり、これに伴って、基幹の業務システム全てが再構築されることになったのです。東証一部上場企業へと発展する中で、変化する市場環境に対応できるシステムを構築するというA社の将来をかけたプロジェクトであり、TSDもその期待に応えてプロジェクトを成功に導きました。

Section_01

長年A社のシステムを支えたTSDが
開発パートナーに

もともとA社のオフコン上の経理システムは、TSDがA社情報システム部と協力して導入し、長い間運用をサポートする中で共に成長してきました。それだけTSDはA社の経理システムに精通しており、強い信頼関係を構築しています。そのため、オープン系移行に際しても新経理システムの開発パートナーにはTSDが迷わず選ばれました。

経理システムは業務別に複数あることから、TSDは3チーム体制で新システム開発に挑みました。その1つ、売掛の請求・回収に関わる債権管理システムの開発で、チームリーダーに抜擢されたのが若いSEの樽見直樹でした。

樽見それまで製造管理システムや倉庫業、卸売業の販売管理システムなどを担当しましたが、経理システムも、これほどのビッグプロジェクトもはじめてで、大きなチャンスを与えられたと思いました。

Project Reader
Naoki_Tarumi

樽見 直樹

2005年入社

初めてのビッグプロジェクトでSEとしての貴重な経験をし、大きな達成感を感じました。

Section_02

お客様とじっくり話し合い、
開発すべきシステムの形を決める

システム開発には、要件定義~基本設計~詳細設計~プログラム製造・テスト~システムテストという流れがあります。SEはこの全てに関わり、流れをまとめ上げていきます。最初の要件定義と基本設計が上流工程。お客様の業務フローと要求をしっかり理解し、それをどんなシステムで実現するのかを決める、プロジェクトの成功を左右する重要工程です。

樽見経理業務はフローが複雑多岐にわたります。それをシステムの処理でどう実現するか。私自身勉強しながら、A社の経理の方や情報システム部の方と毎日毎日、システム化の提案と話し合いを重ねました。

実際の業務を詳細に把握し、お客様と綿密にコミュニケーションをとるため、プロジェクトチームはA社内の1室を拠点にして上流工程の作業を進めました。ここで樽見を助けたのが入社1年目の菊地祐太でした。

菊地債権管理という業務の分析や資料作り、さらに表示する画面案の作成までクリエイティブな仕事をさせてもらいました。初めてのことばかりでがむしゃらにやりましたが、思っていたより自由度の高い仕事だと感じました。

プログラム製造の経験のない社員が初期段階からプロジェクトに参加するのは異例でしたが、菊地は「鍛えられました。この経験のおかげで今の私がある」と振り返ります。
スタートから半年後、システムの全体構造と各モジュールの仕様、画面構成などを定めた膨大な基本設計が遂に完成し、プロジェクトは活動の場を移して次の段階へと進みました。

Section_03

チームワークの強みが発揮された
プログラム製造工程

次の段階である詳細設計~プログラム製造・テストの作業は、TSD以外の基幹業務システム開発チームも集まって、都内にあるB社のビルに設置された開発センターで進められました。B社はA社のシステム再構築プロジェクトの全体を統括したシステム企業です。樽見たちTSDのプロジェクトメンバーも都内へ通勤しながらプロジェクトを進めました。

樽見私のチームメンバーは一気に10人に増え、特定の分野のプログラム開発に高いスキルを持つエンジニアたちにも加わってもらい万全の体制で臨みました。私は、各部分の詳細設計、プログラム製造、テストのスケジュールを組み、メンバーに基本設計を説明し、作業を振り分け、自分自身もこれらの作業に取り組みました。

TSDは他の2チームを含めて最大20人以上が開発センターでデスクを並べ、お互いに連携を取りながら開発を推進しました。この開発センターでの業務は1年間に及びました。

菊地樽見さんと共に基本設計を元にしたプログラム製造の指示を出し、私自身も初の現場でのプログラム作りに苦労しながらも頑張りました。SEであり駆け出しのプログラマーでもあるという立場で、貴重な経験をしました。

大きなプロジェクトでは、各段階での期限に向けて追い込み作業が必要なことがあります。A社プロジェクトも同様で、樽見たちも何度かそうした局面に立ち向かっています。

菊地チーム内にはいつも、お客様のために納得のいくシステムを作ろうという気概があって、メンバー同士がフォローし合って仕事を進めました。私は採用面接で、TSDはチームワークで仕事をする会社と言われ、そこに魅力を感じて入社しましたが、まさにそれを現場で実感しました。

プロジェクトの流れ
  1. 提案

    • 改善提案
    • システム受注
  2. システム設計

    • 業務分析
    • 要件定義
    • システム設計(基本設計)
  3. プログラム開発

    • 詳細設計
    • プログラム開発
    • 単体テスト
    • 結合テスト
  4. テスト・稼働

    • システムテスト
    • システム移行・稼働
  5. サポート

    • 導入支援
    • 運用サポート

※SEはこのすべてを取り仕切ります。

Section_04

お客様との信頼関係を深めて迎えた
システム稼働の日

こうして1年後の年末に全てのプログラム結合テストをクリアし、年明けから場所をA社に移して、お客様の環境でユーザーにテストしてもらいながら修正をしていくシステムテスト工程に入りました。

樽見実際にお客様に操作していただくと、想定外の問題がいろいろ出てくるのです。隣に座ってそれを確認しながら、経理部門の方や情報システム部の方から、直にこうしてほしいという意見を聞き、直ぐに修正の指示を出します。

樽見のチームのシステムテストメンバーは4人。菊地もその1人で、樽見からの指示を受けてプログラムの修正に当たりました。

菊地私がパイプ役となって、メンバーに樽見さんの修正指示を伝えていました。納期が迫る緊張感のある作業でしたが、ここもチームワークで乗り切りました。

こうして3月のシステム稼働開始の日を無事に迎えることができました。樽見にも菊地にも、大手企業のこれほどのビッグプロジェクトは初めての経験でしたが、成功裏にシステムを納入できました。

樽見ありがとう、ここまで運用できるようになったのは樽見さんのおかげ、という言葉をお客様からいただきました。お客様との関係も一層深まったと感じました。メンバーに支えてもらった結果であり、感謝と達成感を覚えた瞬間でした。

菊地何もわからずに飛び込んで、樽見さんはじめチームの先輩たち、お客様のA社の方々からもいろいろ教えてもらいながら成長できた貴重な2年間でした。

その後もしばらくの間、2人はお客様からの追加での開発依頼に対応しながら運用をサポートし、そして現在、A社のグループ会社から、同様の経理システムの開発・導入をしてほしいという依頼がくるまでになりました。

大規模プロジェクトでの取り組み

大きなシステム開発プロジェクトでは、システム化する業務の詳細な分析とお客様との緊密な意思の疎通によって、使いやすく高品質なシステムの実現を目指します。そのため、時には、お客様の情報システム部門にチームで入り込んで共に開発を進める“常駐”という業務形態がとられることもあります。

入社1年目でプロジェクトに参加した菊地

樽見の開発チームに参加した経験があるSEたちから

今樽見さんと海外仕入れ商品の原価管理システムの開発をやっています。わからないことばかりで、よく教えてもらっています。

1年目に樽見さんの下で設計から納品までやりました。要求は厳しく指導はやさしい頼りになる上司です。

入社してすぐ、店舗システムの開発を上流から稼働まで一緒にやらせてもらいました。面白く仕事ができました。

1年目にこのプロジェクトで隣のチームに参加しました。大人数のチームも都内に通うのも初めてで楽しかったです。